MatsuoTech

技術メモとひとりごと。

大学まで全うさせるだけがいい親じゃないよね、というお話。

あくまで経験に基づいて、この歳になってふと振り返ったというだけなので
参考にしないほうがいいです。

多少かしこいか、目的がなければ大学行くべきじゃない。

私は高校生の時、数学が理解できず、落ちこぼれ扱いをされていました。
というのも、工業高校なので専門科目を扱うにしても計算が第一だったので
影響範囲が広かったためです。

そんな私がなぜ工業高校に入ったかというと、単純に憧れがあったからです。
父親が電子系のエンジニアだったこともあり、イメージだけで入学しました。
でも、中学時代から数学が壊滅的だった私は想像に漏れず、勉強についていけなくなりました。
そこから3年間、学習に対して無気力で、辛い思いしかしていませんでした。
辞めたい、と言っても叱られるだけでしたし。

高校3年生のとき、前述のように成績がよろしくなかった私は担任に呼び出され、母親と三者面談をしました。
就職するのか?進学するのか?と。
私はこれ以上勉強を続けてもどうしようもないと考えたので、就職をしたいとその場で伝えました。
しかし、母親がこれに反対。大学に行くべきと、私が好きだった祖母も言っていたと諭してきました。
当時、面接練習等で精神が摩耗状態だった僕は折れ(元々強くない)、進学すると言ってしまいました。
これが全ての失敗の始まりです。頭も悪く、やりたいこともない、そんなやつが大学に行ったところで経験を積もうともならないし、学習も続かないのです。

それでも行くなら、ちゃんと選べよ

ただ私には唯一の取り柄がありました。英語です。
中学時代から英語だけはずっと100点前後で、感覚的に理解できるので得意でした。
なので大学に行くとなれば、文化系で英語を伸ばせるような大学に行きたいと思っておりました。
しかし、母親は「理系の大学にいけば食いっぱぐれない」という持論から、僕の希望の福岡の大学を跳ね除け
長崎のいわゆる「理系Fランク大学」と呼ばれるところを受験することになりました。

この時点で、僕は「大学行けば何か変わるのかな?」という好奇心しかなく、何が学びたい、どうなりたいという具体性は全くありませんでした。

無気力で具体性もないながらもがいた(と思ってる)大学4年間

大学にはなんとか入学できましたが、もちろん数学が解らず初年度に数学の単位を落としました。
周りも結構落としていたので、大丈夫じゃろと思い母親に連絡すると「もう帰ってくるな」とのお達し。
一切私のことを理解していないんだなと諦め、大学4年生まで帰省しませんでした。

母親はかなりイメージだけの人(ステレオタイプな人というのかな)で、大学行かせるのが親のつとめだとか、行かせて学歴付ければ食っていけるようになると思い込んでいる人です。
おそらく、厳しく言い退ければ奮起すると思ったのでしょう。
でも、私もそんなに阿呆じゃないのです。別の道で単位なんて稼げてしまうので、数理科目をできる限り避けるようになりました。

単位数だけは、優等生でした。
得意なことは出席です。

そんな私も、一応サークルに入り、部長務めたりだとか(半期に一度回ってくるようなやつだけど)はしてました。
他にもゼミでリーダーシップ執ろうとしてみたりとか、なんとか形になるものはないのかともがいていたつもりです。 力なく、形にできませんでしたが。

できるわけのない就職活動。

3年生になり、就職活動!となりましたが、私には具体性などなにもなく、イメージしかなかったです。
なので、やっぱり情報系とかカッコいいよなぁみたいな、そんなイメージでSIerを数社受けるがもちろんダメ。
果ては迷走し、スーパー等も受けるが暗い人間性が良くないと断られ…精神的に疲労し、動けなくなってしまいました。 長崎からだったので、その交通費等も考えると、ある意味人生で最もいろいろなものを浪費していた時期でした。

本意でない就職、就職しても先を考えることができない人生、そして今。

最終的に、趣味で持っていたバイクを購入していた会社に就職。
研修を経て、大阪に赴任。
先が見えないと思い転職し、システムエンジニアのような、プログラマーのような、雑用の仕事をしています。
今は自身の勤勉性のなさ、知識の足りなさやプロ意識のなさに悩まされ、結局先が不安で、職業を再考しているところです。
でも、転職しても結局同様のことに悩まされるでしょう。バカはバカのままです。

子を育てるなら押し付けることのタイミングを考えるべき

自分語りが長くなりすぎました。
まとめると

  • 親の意見を子に押し付けるタイミングというのがある。
     イメージの良し悪しはあまり関係ない。
  • 意見を押し付けるタイミングを見計らうべき。
     いい部分を伸ばせば将来的にも困らない。
  • 子は想像の範疇では育たない。
     スキル的に長けているところや情熱を感じるところを見極めないと失敗する。
  • 跳ねっ返りのような子なのか?ガラスや豆腐のような子なのか?そこを見極めてアドバイスする。

といったところです。
私みたいに人生を後悔しながら生きる子を育てないように気をつけてほしいです。