MatsuoTech

技術メモとひとりごと。

デスストランディング プレイ後感想

あんまり、ネタバレはないはず。

大きな障害と小さな希望。

あの世とこの世の距離が近づいてしまい、死者が生者の邪魔をし、
アメリカ大陸が細切れに、人類の絶滅が近くなってしまった世界観。

そんな絶望的な状況、この世とあの世の中間にあるビーチの要素を使った新たな技術を用い
大陸に点在する都市や拠点同士を繋ぐことで、再びアメリカを、人々の繋がりを取り戻す…
といった内容。

あの世の要素使ってる時点でヤバない?

ビーチの要素を使った技術というのが、めちゃくちゃスゴいのである。
拠点を特殊なグッズで繋いでいくと、
とてつもないデータ転送力のある通信回線をWi-Fiのように敷くことができる。
どのくらいかというと、転送装置さえあればデータを実体化できちゃうのである。
橋や、シェルターだって作れるくらい。

いや、ヤバそうじゃない?大丈夫?と率直に思ってしまった。その技術の源は、
人類の絶滅を近づけている要素のひとつだぞ?
何が起こるか、想像つかんだろう…めちゃくちゃ怖いとビビリ散らかしながらも
私はそいつを使い、物理的距離を縮めていく。
しかし、ゲームが進行していくにつれて、制御に相当なリソースを割いていることが解ってくる。

ネットが世界を覆っても、争いは増えるばかりだった。

ものがたりの中で何度か言及されるのが、
「繋がることは、必ずしも良いことではないのではないか?」ということ。
プレッパーズという、街に属さず、各々でシェルターを構えている人々は口々にそう言う。
すごく単純な話かもしれない。
あまりに多い繋がりがあると、考えの違いで争いに発展してしまう。
繋がりを利用して悪事を働く上手(うわて)なヤツも出てくる。

私は、あくまで繋がりは「場」を提供しているだけで、そんなことはないと思う。
インターネットだって「場」なだけで、争いの源ではない。有益な繋がりの方が、圧倒的に多い。
ないより、あるほうが絶対いいのだ。悪用されるなら、繋げ方が悪かったと思うべきかな、と。

繋がりって、地味なものよ

ゲームの目的は、最初に記述したように拠点を繋ぐことなのだが、
コアとなる手段は歩いて荷物を運ぶ歩荷である。
始めたばかりの頃は、あまりの地味さに進みが良くなかった。
行手はあの世のものや、山、川、湖に阻まれて気が進まない。
が、進めていくにつれて、身に覚えのない設置物がフィールドに増えていく。
オンラインで他のプレイヤーとつながっており、設置物が一部共有されるのだ。
しかし、その設置物は拠点を繋がないと、拠点があるエリアに共有されない。
そんな楽しみを求めて、地味な歩荷や、運搬を続けていく…。
快感が、地味さの先に待っている。

リアクションを貰えることの、大切さ

もちろん、自分の設置物も共有される。設置物には「イイネ!」が送れる。
ツイッターでもLikeをもらうと、なんとなく嬉しい。SNS社会になり、そんな当たり前になってきた感覚が、
設置物を役立ててもらって「イイネ!」を貰ったと考えると格別な物を感じてしまう。

コジプロ劇場

私はコジマプロダクション謹製のゲームをプレイしたのはこれが初めてです。
しかし、キャラクターがどいつもこいつも世界観にぴったりハマっていて、
かつ特徴的で印象に残るヤツらばかり。
つくったひと、映画と小説中毒なんだろうなと、失礼ながら想像してしまった。

なんで、唐突に書いたんだろう

久々にいいもの観たなと思ったから、だと思います。